印刷業者は買いか?独断と偏見でものすごく偏った視点からモニタ一体型マイクロスコープPMS-130をレビュー

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印刷業者は買いか?独断と偏見でものすごく偏った視点からモニタ一体型マイクロスコープPMS-130をレビュー

意外に小さい

※大きさ比較にコレはどうなんだと思ったけど分かる人には分かるからいいだろう。たぶん。

コンパクトでも最大140倍率まで拡大できる液晶付のデジタル顕微鏡 デジタルマイクロスコープ「PMS-130」発売|株式会社GEANEEのプレスリリース

先日の知る人ぞ知るUSB成分多めの業界ニュース #mnon_news から拾ったこの商品。

液晶モニタ付きマイクロスコープとしては攻めの価格設定で、TLで微妙に盛り上がりました。

XGAで8,000なら買い RT @: コンパクトでも最大140倍率まで拡大できる液晶付のデジタル顕微鏡 デジタルマイクロスコープ「PMS-130」7/27発売。予想実勢価格7,980円前後 http://t.co/ukMXUcTO #mnon_news
@yamo74
やも@横浜

というのも、今までの液晶モニタ付きマイクロスコープというのは

デジタル顕微鏡Vitiny シリーズPRO10、VT300、UM05、UM02-01の4製品発売 | 株式会社リンクスインターナショナル | プレスリリース・ニュースリリース配信代行『ドリームニュース』

3万とか4万とか(数年前には6〜8万もした)こういう価格のものしか無く、個人で買ってどうこうするようなものでは無かったからです。

ただ既に高品質なルーペを持っている私としては、

@ いらね('A`) でも会社務めなら買う。
@yamo74
やも@横浜

という立ち位置。電装部分はともかく光学部分の品質はこれは望めないと思っていました。

なぜ会社勤めなら買いと思ったのか

勤め人なら、というよりもOJTの場面を想定したからです。ルーペの「覗く」という行為はあまりにも孤独過ぎ、覗いた画像を共有できないために「これ、それ、その部分」と指し示して覗いてもらっても体験自体を共有できず教育目的では隔靴掻痒な感があります。これが液晶モニタ付きになることで、今までできなかった教育方法を実践できるだろうという期待がありました。

一人で覗くのと、拡大した画像を皆で見つつあーだこーだ言うのとでは随分と得られるものが違います。特に印刷現場では、機長が刷りたての網の健康状態を、相手と同じものを見て指導できるかそうでないかでは教育効果もまるっきり変わってくるでしょう。

ただ、今までの類似商品は前述したように微妙に高い。会社として取り組んでいけるなら大した額ではないのですが、現場からは言い出しにくい額ではあります。申請するのに躊躇する。そこで、定価1万を切り実売7,000円を切るような製品が出たことで、導入への敷居がかなり低くなるんではないかと大いに期待したわけです。

工場だけではなく、印刷方法や品質を売りにしている会社でしたら営業ツールとしても有効に使えるでしょう。個人で買ってしまう人も出てくる、ルーペ普及委員会(今作った)会長(今作った)としては非常に期待の商品、なのでした。

そう、「でした」です。

ご注意:このエントリは、開発元の想定する使用目的を著しく逸脱した使用方法について書いています。この商品は本来想定されていた「首から下げて、いろいろなものを覗いて撮る」ような気軽な使い方をするべきであり、業務目的でのレビュー記事である本稿は卑怯であるとも言えます。

本来の使用方法であればコストパフォーマンスの非常に良い商品ですので、選定にあたっては本稿を参考にされないよう強くお願いします。

買ってきたので見てみよう

ちとワクワクしますねw開けますよー

意外に小さいものでした。本体と微細観察用ビューケース(右の歯車様のもの)、USBケーブル、Videoケーブル、ネックストラップ、Windows用ドライバとビューアソフトウェアのCDROM、説明書。電池はついていません(単三2本)

ネジ穴に入れて、白い歯車部分に観察物を載せて取り付けます。印刷業者なら使わないので説明割愛。

レンズ側には4灯のLED。これは常時点灯し、片側のみ消すことはできません。また光量調整もできません。

モニタはペンタイル。

このスコープの最大解像度1280×960pixelは(当然ですが)モニタでは確認できません。

※1280×960以上の解像度はアップスケール

モニタはこんな感じ。

開口率の高い液晶で、非常に明るいです。外でも直射日光下でなければ十分に見える明るさ。その分電池の減りが早いのですが。

ちなみにモニタ明るさの調整はできません。省エネ関係の機能はオートオフタイマーだけです。

また画像では電池が2/3になっていますが、充電済みエネループ装填直後です。

拡大率切り替え部(ズームとは言えない)

3段階の倍率切り替えができますが、等倍と3.5倍はおそらく印刷業なら使いません。モニタ確認で網が見えないからです。モアレに見えるし。

(※撮影画像はそれなりに網見えます)

倍率中間で撮影はできません。

一応デジタルズームも付いていますが激しく画質が落ちるので無かったことにしましょう。

35倍固定での使用になりますが、

底面部、透明なリングがピントリングになっていますが、35倍だとここまで繰り出さないとピント合いません。結構ギリギリでネジ外れそうです。

右側の本体部に電池を入れるので重心は右。ポン置きしてさっと見たいなら、スペーサー(紙とか)入れて高さを調整する必要が出てきます。

あとメニューですが

ムービー、1枚撮り、3枚連射(単射・バースト・連射みてーだな) 露出補正と設定

(JPEGブロックノイズは最初からこうです)

設定画面。

アイコンがちょっと分かり辛い…ハイライトしてるアイコンはなんだと思いますか?フォーマットです。ちなみにこれ選択すると「×/✓」選択のみが出てきます。「フォーマット|Format」等一切どこにも出てこないので、今何の確認を求められているのかはマニュアル精読するしかありません。

少しメニュー階層の移動に癖があります。慣れるまで我慢。

USB接続でのWEBCamモードとUSBStorageモードが選択できます。

StorageモードではMacでもマウントされますが、WEBCamモードではMacでは認識できませんでした(USBツリー中にはWEBCameraと出ますが、QT他では拾えません)尚WEBCamとして使うにはWindowsでもドライバの導入必須です。

画質はどうなん?

裏のボタンで撮影ができます。撮影画像とモニタ表示を比較しましょう。

ビューアの状態(iPhoneで撮影)


撮影画像。日付は合わせていないのでおきになさらず。

ちょっと周辺の歪みが酷いですね。いや「かなり」と言っていいと思います。

ただ、画像データにしてしまうから酷いと思ってしまう面もかなりあります。実際モニタでちらっと見るなら問題無い、とも言えます。…いやこれホント。100円ルーペなんかもっと酷いですが普通に使ってますよね?中央しか見ないからです。周辺まで歪みの無い視野を求めるのはちょっと特殊な要求かもしれません。ただし、印刷業に関わるなら歪みの無いものを選択すべきだとルーペ好きのおっさんは思うのです。

色味は割といいと思います。というのは、この機械はLED光量が一定でありかつ、露出補正が段階的に行われることで余計な、スムーズ過ぎる補正がかからないことでかえって視覚に近い見え方を実現して…います。ただし。

露出補正に段があるため、ハイライトとシャドウが一定割合で混ざっているとこの動画のように補正を行ったり来たりを繰り返します。これが網を見るにはちょっと致命的なのです。

総評(あくまで印刷屋が業務として使いたい場合)

買ってもいいと思う…けど、微妙におしい…。ファームでなんとかなりそうな点滅現象はおいといて、ピント合わせの機構に難がありすぎます。

期待していたのは、印刷機のオペスタに置いておき、おじいちゃんもガジェットに弱い若者も「ポン」と置くだけできちんと見えるものでした。ピントリング回りはその構造的に、ピントを合わせれば(リングを締めても開けても)他の脚との段差ができるため、置くだけ、を実現するにはかなりの調整が必要です。

ただし、全く使えない訳ではありません。スペーサーを入れる等してやれば、現時点で定価が最も安い液晶付きマイクロスコープです。

ここでお得情報…先着1名様!

定価22,800円の品が7,800円!www

これ買いでしょうw

前述の3万4万する機種の弟分で、解像度こそVGAと劣りますが印刷業での使いやすさではたぶん勝ってます。

ただしこれもう作ってません。ですので、PMS-130には大きな期待を持っていた訳です…

あっ、でもね?

PMS-130の本来の使用目的、使用シーンであれば、本当にコスパ高いシロモノです。安心して子供に買い与えていいと思いますし、印刷業でもほんのちょっとした工夫で使えるようになります。

実売6,268円、ですよ。主任クラスでも裁量で買えるでしょう?

上でいろいろDisってますが、それは大き過ぎる期待の裏返しです。

結論の結論

印刷業者は、期待しすぎなければ買って教育ツール・営業ツールに使え!


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