続・8Q70%(+スクリーニング)

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続・8Q70%(+スクリーニング)前回のエントリの続き。

実はスライドネタだけど、ここあまり人来ないから先に上げちゃうw

8Qで70%の文字が必要なデザインをやりたい場合も、印刷屋の好き者とのお話しあいを先にやっておかないといろいろと困ったことになるよ、という話。

この文字、

とっても読み辛い。当然のように印刷がキレイキレイで、網点のエッジが(この紙にしては)シャープな分余計見づらい。

でもこれ、組んでる時はこう見えてるんですよね。

書体が違うけど。小塚明朝Mの8Q、70%を出力解像度2400dpiとした時の大きさです。K100%ならこれがDot by dotでCTP版に焼き付けられます(こまかいことは今はおいといて!)

これが印刷されたときどうなるか、知っていてもなかなか、想像つかないんじゃないでしょうか。モニタ上じゃきれいに見えてるし。

網になったらどうなるか。

こうはならない(^^; 文字だし、これ1枚画像にしてPhotoshopのハーフトーンかけただけ…

8Qの枠と70%の網の拡大です。だいたいイメージできるんじゃないかと。

するってーとこうなる

(175lpiK75度の場合。Quartzフィルタによるシミュレーションです。もうちょっとキレイかも?

ボロボロですね。
AMスクリーニング175線だとどうしてもこうなってしまいます。トリガーハッピーな二丁拳銃の中華系お姉さんがキレたらこうなるんじゃないかと。

175lpiがアレなら線数上げればいいじゃん…?と思った?

300線相当にするとこんな感じ。一見さっきよりマシだけど、まだお姉さんがショットガン使った感じ? でもマシだね。

ここで終わらない。上には上がある。

これが、FMで出力すると、

こうなる。違いは歴然としてますね。

(Fairdot出力ご協力ありがとうございました>誰となく)

並べてみましょう。

AM175lpiの方はもはや文字の体をなしておらず、薄目して見ると、175lpiは輪郭が崩れて脳内補間が追いついてないことが分かります。

175線の網って実は肉眼で見えちゃってるんですよね。罫線も175線程度じゃジャギって見える。プロセスの墨って(少なくとも関東近辺で印刷物を覗いた限りでは)9割方75度で出力されてますから、余計にジャギって見える。

やっぱりヒトの視覚って見たいモノを見てるですよ。印刷物中の文字や罫線って予定調和の世界で「こうあるべき」輪郭があるから、すらすらと読み進めていけるんだと思います。

それを崩されると視線がひっかかる。読み辛い。見づらい。

こゆことはやはし、ルーペで覗いてみる習慣が無いと、知識として知ってはいても、実際どうなる?となると想像つかないことなんじゃないかと思います。これだけ崩れることを覗いて体感していれば、どこまでならOKかの判断もしやすいんじゃないかと。

(FM万歳ってわけじゃないです。FMは、色はとてもきれいだと思うけど、印刷のインキによる立体感、迫力を刷りで出し辛い気がする)

 


さて。これだけ表現力が違うと分かった以上、AM175線で8Qぐらいの文字に網かけしようとは、積極的には思えなくなっているんじゃないでしょうか。

スクリーニング方法??濃淡の表現方法??まで含めて、印刷仕様、そしてデザイン表現なんですよ。当然ですが。

ギリギリ仕様としての「175lpiでゴチック何Qまで何%の網かけして出せるか」なんてのは、K45度で出すか75度で出すかでも、使うフォントでも、さらには紙でも結果が変わる、先が見えない工程だとバクチな行為です。本機校正で確認…できますが、それって日程上もう後がない段階ではないですか?そこからスクリーニング方法変えると色も変わるし、網%変えたら当初のイメージが変わる。残り少ない時間で判断し、バタバタと変更する。結果品質を犠牲にする。そんな切羽詰まった仕事は嫌でございます。

印刷屋もちゃんと提案して欲しいけれど、企画デザイン段階で関われることはそう無いし。印刷屋の入り口はユルユルだし。ここは発注側が自衛のため、よくよく覗いて経験値上げておくほうが良いかと思います。このデータがどう表現されるか想像できない工程では、仕事を請け負ったとは言えないんじゃないかと。

(そういう楽しみ方もアリだしよく遊びますがw)

そーやって遊んだのが↑w

もちろんちゃんと面白がって一緒にやってくれる所と仕事するのが一番、なんですけどね。よく分かってるヒトと仕事すると楽しいよね。全部すっ飛ばしてそのヒトと直にやりたいくらいだわー。

ただそういう人は会社の奥の方にいるのが普通。口八丁手八丁で引っ張り出すのも「技」ですよ。うまくやってください(^^)


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1件の返信

  1. 詠み人知らず より:

    これも保存させていただきました。
    ありがとうございます。

コメント