いい加減なトーンカーブはもう卒業!イイ加減に描くコントロールポイントの打ち方

Pocket

いい加減なトーンカーブはもう卒業!イイ加減に描くコントロールポイントの打ち方

トーンカーブのコントロールポイントを意識して打つ!

20131219_013

▲矢印がコントロールポイント

S字カーブとか逆S字とかはいったん、忘れてしまいましょう。

どこに打てばいいのかを意識できれば、トーンカーブが格段に使いやすく感じることでしょう。

では、まずPhotoshopの師匠藤本圭先生の動画コンテンツ二つをご覧ください。

Photoshopで一生使える「画像の色調補正」を身につけよう!(Web-Campus schoo)

DTPの勉強会 第11回「DTPerのための画像補正入門&Tips集」 | DTP・印刷専門の電子書籍販売サイト【印刷の泉】

▲藤本先生の著書!これ本当に10年使えます。全部入り。

これを踏まえて、まずおさらい。当たり前のようでいて、あんまり解説されてないと思います。

師匠!トーンカーブのうまい説明の仕方、お借りします!

トーンカーブ合成チャンネル「RGB」は「明るさ」だけじゃない!

トーンカーブの解説というと「明るさ」を変えたりS字カーブやいろんなカーブで「コントラスト」を変えたり、というものが多いのですが。それだけでは説明不足です。

実際みんな体感していることなのに記事にならないのが不思議…

1)トーンカーブの角度(立て方)で、明るさだけじゃなく色も変わる!

トーンカーブの「RGB」(またはCMYK)

SS 2013-12-19 1.52.20

▲コレ

ここは「明るさ」だけでなく、色も変わるところがあまり意識されてない気がします。

▼左の肌色っぽいのをトーンカーブで調整するとどうなるか、を。

12192013_001

この肌色のRGB値、トーンカーブの「RGB」に置くと図のようにバラけます。RGBそれぞれの明るさがカーブに対応して並んでいる状態ですね。カーブがストレートなら当然、何も変わりません。HSBの数値を覚えておいてください。

※H:色相(Hue) / S:彩度(Saturation) / B:明るさ(Brightness)

▼カーブを立ててみると…

12192013_006

カーブを立てると、RGB値それぞれの明るさがカーブに沿ってかわります。

結果、HSBの全てが変わりました。彩度も上がっていますね。

▼寝かせてみると…

12192013_009

RGB値が接近します。RGBが等量だとグレーになりますね。どんどん彩度が落ちていきます。

▼オマケ。カーブを逆にすると

12192013_011

RGB値が逆転し、別の色になります。

2)明度を変えると彩度も変わる!

トーンカーブでぐいっと明るくする、暗くすると鮮やかさが変わってしまう、ということを意識しましょう。

▼この図見たことありますね

12192013_002

一番鮮やかな色は明度中庸部分にあります。

つまり…

12192013_008

トーンカーブでぐいぐいっと明るくすると、鮮やかさが変化します。鮮やかな色ほど顕著に変わります。各色のチャンネルより「合成チャンネル(RGB|CMYK)ファースト」な理由の一つです。

まとめると…

  • トーンカーブの傾きで(明るさだけでなく)色も変わる
  • トーンカーブの上下で(明るさだけでなく)色も変わる

実際触っていれば感覚的に分かっているはずですが、どうも明るさだけが取り上げられがちですね。コントラストとか…

Lab以外のカラーモードでは全て、明るさだけを分離してトーンカーブを調整することはできません。

「合成チャンネル(RGB|CMYK)ファースト」で調整を仕掛ける理由が二つ、出てきましたね。

カーブを作ると色が変わり、明るさを変えると彩度も変わるため、まず明るさを作ってから色を調整した方が早いのです。

明るくする時に、どこにまず点を打つべきか

単に真ん中にぽん、と打ってぐいっと持ち上げるだけでなく、「傾き」を考えて打ってみましょう。

暗めのところと明るめのところ、どこに打つかでカーブの傾きが全然違います。

12192013_003

下から持ち上げると全体に寝ているのが分かります(青)

上を持って引き上げると全体に青よりカーブが立っているのが分かります(赤)

で、実際色も変わります。

12192013_007

違いますね。複数ポイントを打つにしても、このトーンカーブの振る舞いを意識しておくとより楽に打てるようになると思いますよ。

写真で見てみましょう。

12192013_012

カーブの黄色部分が顔にあたる部分、赤は花と葉にあたる部分です。

額の明るさが同じになるようにカーブを持ち上げています(左の○部あたり)

左はカーブが立っているため、顔の影部分や花の彩度が上がっています。好ましく見えますが、もっと汚い写真の場合、顔の影部の彩度が上がると面倒ですよね。

右は顔・花とよりカーブが寝ています。左に比べると顔の彩度が落ちていますが、これはこれでふんわりしている、とも言えますね。

コントロールポイントをどこに打つかで、画像の質に影響することが分かります。

12192013_010

ただ真ん中で打つだけでも、右上の青領域(顔にあたる部分)と左下の青領域(服、髪、目や眉、深い顔の影)でコントラスト、彩度、とずいぶん変わってしまいます。

このカーブの曲線、どういう補間方法なのか資料がないですねぇ…3次スプラインと言ってるところもありますが、ちょと違うような気がする。離散した点を補間してグラフを描画する方法:CodeZine ここのラグランジュ補間(改)がすごく近いような。点が密集すると激しく振動するところなんかそっくりなんですが、誰かホントの所知りませんか…

先ほどの図で真ん中を持ち上げたところを見てみると…(真ん中にコントロールポイントがあります)

12192013_016

明るさはもちろん変わっているのですが、コントロールポイントの左右でカーブの寝方が違うため、BとGの差よりGとRの差の方が小さくなっていますね。

また、トーンカーブについてる便利な「ターゲット調整ツール」

SS 2013-12-19 2.36.10

▲コレ

これで、顔を明るくしたいな〜→ほっぺたあたりをクリック&ドラッグして明るく…

という風に「明るくしたい部分」を直にクリックして明るくするのではなく、例えば

  • 顔よりもう少し明るい部分(背景・服など)をクリックして持ち上げる→顔全部を含めた全体にカーブが立ち、彩度が上がる
  • 顔よりもう少し暗い部分をクリックして持ち上げる→顔全部の部分のカーブがより寝て、彩度が少し下がる

…という風に、カーブの立ち方を考えて使ってみましょう。

これを意識するだけでもずいぶんトーンカーブが使いやすく、画像補正の質も変わってくると思います。

汚い写真で、顔の影がやたら目立って嫌だなー、という時は彩度を落とす角度にするとか。顔のメリハリをつけたいので「顔の部分のトーンカーブ」を立て目にしてやる、とか。

キモは「カーブの角度」です。S字などの「お約束」はまず忘れて、角度を意識してコントロールポイントを「良い加減な位置に」打ってみてください。


Pocket

あわせて読みたい

2件のフィードバック

  1. ゆうき より:

    「明るくすると、明度も下がる」って図に書いてあるけど、これデタラメじゃない?
    Photoshopにマンセル表色系は関係ないでしょ。

    • yamo より:

      デタラメっすね。彩度・明度の関係を分かりやすくできる図をもうちょっと考えます。とりあえずマンセルの単語は消そう。

コメント